シンポジウム 新たなコミュニケーション手段と新たな社会 イランを事例として
シンポジウム
新たなコミュニケーション手段と新たな社会
イランを事例として
2010年3月3日(水) 9:30-18:00
東京大学駒場キャンパス18号館1階ホール
日本同様にイランはこの数年間、技術革新でめまぐるしく変化している。国内に存在する唯一の国営テレビ局とラジオ局以外に、海外に拠点のある衛星テレビは視聴者を増やしてきた。都市部を中心に、人口の半分ほどがインターネットを利用する中、顔の見えない人らは、さまざまなことで議論を深める。直接イスラムの宗教学者に質問を聞く以外に、ネットで質疑応答が行われる。政治家らも自らの体験や政治意向をネットで公開する。
しかし、こうした新たなネットワークは、昨年の大統領選挙をきっかけに、人々の思想や生活スタイルまで変えることになった。家族や友人が集まれば、社会や民族を風刺した話題は絶えなかったイランだったが、それらは「イラン国民の団結を脅かす」象徴としてタブー視されるようになった。「あなた自身がメディア局である」というフレーズで、国内の社会や宗教、政治問題は国境を越えて議論される。国内に拠点のあるインターネット・サーバーに限らず、国際的なサーバーを利用する人は多い。そうした中、鳩山首相も利用する米国のツイッター社が、「イラン・サーバー軍」によって攻撃された。
中東の大国イランの社会は一体どうかわったのか。それに、世界に広がる情報技術は、どう影響を与えたのか。
イランを一例に、新たなコミュニケーション手段と新たな社会の状況を考える。
プログラム:
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9:30 冒頭挨拶:佐藤安信(東京大学教授)
9:45 概要説明:アレズ・ファクレジャハニ(東京外国語大学産学官連携研究員兼東京大学特任研究員)
10:00 セッション司会兼コメンテーター:松永泰行(東京外国語大学准教授)
10:15 アリーレザ・ハギーギー先生(カナダ、トロント大学)
「イランの大統領選挙と今後の政治への影響」(ネット出演)
11:30-12:00 質疑応答
12:00-13:00 昼食休憩
13:00 セッション司会&コメンテーター:伊藤守(早稲田大学教授)
13:15 サイイド・マダニ先生 (イラン、社会福祉リハビリ大学)
「都市部における過去と現在のネットワーク」
14:45-15:15 質疑応答
15:15-15:30 休憩
15:30 セッション司会&コメンテーター:山岸智子(明治大学准教授)
15:45 サーラー・シャリアティ先生(イラン、テヘラン大学)
「バーチャル世界における宗教」(ネット出演予定)
17:15-17:45質疑応答
会議は日本語で行われる (逐語通訳、ペルシャ語と英語⇔日本語あり)
参加自由、無料。
連絡先:
共催:東京外国語大学受託、文部科学省「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」の
一環である「中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」
(代表: 酒井啓子・東京外国語大学教授)
科学研究費基盤A「現代中東・アジア地域における紛争・国家破綻と社会運動」
(代表: 酒井啓子・東京外国語大学教授)
日本学術振興会・科学研究費「国連の平和活動とビジネス」(代表: 佐藤安信・東京大学教授)

